2010年10月19日火曜日

about Mallet

バイクポロの必需品マレットについて考えていこうと思います。
まだまだ新しいスポーツであるバイクポロ。当然のことながら情報が不足しがちだと思います。
基本的なマレットの構成としては、杖の部分とヘッドの部分になると思います。
杖については『スキー用ストック』『ゴルフクラブのシャフト』等が一般的なのかな?と思います。
ヘッドについては塩化ビニールパイプが入手性が良いのですが高確率で割れが発生してしまい危険が危ないので現在はHDPE(高密度ポリエチレン)菅が主流となっているのが現状です。
マレットの大きさ等の規格についてはまだ確率されておらず各々が使い易い大きさになってますね。
作り方については雑誌(LOOP等)で紹介されてたり、ネットでも数多く紹介されてますので、初めての方はそちらを参考にしていただければいいと思います。

ここでは、より深くマレットを追求していきます。
まず現在主流の『スキーストック』『HDPE菅』をボルト&ナットで固定する作りについて再考してみます。
再考にあたり現状の問題点と対策について
1つ目は、ご存知のように『HDPE菅』を10cm~15cm位に切った後、中心部に『スキーストック』を通して『HDPE菅』の横から『スキーストック』ごと通し穴を空けてボルト&ナットで固定するわけですが、ボルトの頭とナットがマレットヘッド横側で凸部となって露出してしまいシャッフル(マレットヘッド側面にボールを当てる行為)時に凸部にボールが当ることで思いも寄らぬ方向に飛んでしまいます。
2つ目は、『HDPE菅』の直径分以上のボルトの長さが必要となることで重さが増してしまいます。
3つ目は、軽量化を図るために『HDPE菅』に穴を空ける際に側面部のボルト&ナットのおかげで著しく穴空けに制限が生じてしまいます。
4つ目は、消耗品であるマレットヘッドの加工&交換が多少面倒である。

これら4点が主な問題点になっていると思います。
1つ目の問題点はボルト&ナットを皿頭のボルトと埋め込みナットとすることで改善することが出来ました。
2つ目はボルト&ナットで留める以上どうしようもない所です。アルミのボルト&ナットの使用も考えましたが素材的に脆く不安がおっぱいです。
3つ目は問題点なのかといえば必ずしもそうでもない所があります。1つ目の改善方法を行うことでシャッフルによるパスを出す際のコントロール性は改善され、更に埋め込まれたボルト頭&ナットでボールを打つ形になるので強いパスを出せることが出来ます。しかしながら強いパスを出したい時はヒット(ヘッド円筒部)で打つ人には3つ目の問題点は改善したいと思う点ではないでしょうか。
4つ目は一般的なマレットヘッドの直径60mmへの通し穴、更にマレットヘッドを貫通するストックにもこの通し穴上に穴を空ける必要性が生じ加工に際して精度を要求されてしまう。更に使っている内に変形が生じ、ヘッド交換の際にボルトが抜けづらくなるといったことが発生します。

前置きが大変長くなってしまいましたが上記を踏まえた上でマレットヘッド固定方法の1例を紹介させていただきます。
今回は約11cmの長さのマレットヘッドの中心を測り、マジック等でマーキング。
次に反対側の中心をマーキング。画像では定規を使って反対側へ中心を移してますが、これは定規の高さが丁度いい具合にHDPE菅の直径60mmの半分の30mmだった為このような測り方をしています。(通常はHDPE菅の円周上に『半径×2×3.14÷2』で出した数値94.2mmを先に記したマーキングから巻尺等で測ってマーキング)
次にマーキングした所をドリルで空け、更にシャフトの太さに合わせて広げていきます。このときのポイントとしては叩き込まないとシャフトが入らない程度までしか広げないことです。スルっと入ってしまう穴だとガタが出るのが早く、耐久性に難が出ます。ここまでは雑誌・その他媒体でも紹介されてると思います。
シャフトを通す穴を空けると次に画像の示す所にマーキングして直径2mmまでの通し穴を空けます。これはマレットヘッドの変形を防ぐのと同時にマレットヘッドの回り留めの為の針金を通す穴になります。

次にマレットヘッドが抜けないようにマレットヘッド内側に針金を通す穴を空ける為、画像に示す所にマーキングして直径2mmまでの通し穴を空けます。

続いて回り留め用の針金をコの字形に加工します。使う針金はステンレスが金属疲労に強く曲げにも強いですね。私はステンレススポークの1.8mmを曲げて使ってます。2mmになると極端に曲げづらくなります。上手に曲げられるようでしたら2mmのほうが良いでしょうね。3mmなどになると今度は曲げ加工よりもシャフトに3mmの穴が空いてしまうので強度的に不安を残してしまいます。ポイントは先にL字型に曲げておき穴に通してからコの字型にすることです。

続いてマレットヘッドにシャフトを通す前にコの字型の大きさを測り、マレットヘッド側に針金の入る穴を空けます。こちらの穴は針金の太さと同じ大きさがいいでしょう。ガタつきの発生要因を減らすことになります。
加工したマレットヘッドにシャフトを通します。マレットヘッドに空けた針金用の穴に針金が入るようにマレットヘッドを叩き込みます。針金も穴径と針金が同じ太さだと叩き込みます。
最後に抜け防止の針金をマレットヘッド内側のシャフトに通して完成になります。
見た目には針金だけで固定することになるので不安を感じるかもしれませんが、針金が折れてマレットヘッドがすっぽ抜けたり、作りが原因で壊れることはまずないと思います。

後はマレットヘッドに好みの穴を空けていけばいいと思います。
私は本来ボルト&ナットが通ってたところにボール大の穴を空けボールキープし易くしています。
穴空けのポイントのひとつにマレットヘッド側面から見て、ヒット面から20mm以上の厚みを残して穴を空けたほうが良いようです。特に地面と接触する下部は15mm以下の厚さしか残ってないようだとアッという間に割れが発生してしまいます。

長文になってしまいましたが要約すると消耗品であるヘッド交換にかかる加工をより簡単に且つ軽くする1例の紹介でした。
他にこんな方法もあるよーってございましたら是非ご紹介いただければ幸いです。

2 件のコメント:

  1. this is european cheater mallet!

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  2. >>Rikiさん
    コメントありがとうございます。
    早速画像検索しました!
    検索のマレットはシャフトはスルーさせずに片面だけボルト&ナットで留めてるようですね。
    ヒット面塞いだ所と塞いでないヒット面とボールキープしやすい大穴空けたシャッフル面とボルト頭の残るシャッフル面でまるで4徳マレットですね。
    色々試してる感が出ていて良いですね。

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